はじめまして、lstfと申します。
創作活動(小説)を6年ほどやり、そのうち最後の3年間はプロ作家をめざして執筆していました。
結果、夢は叶わず、今は小説からは遠ざかっています。
つまりは挫折したのです。
にもかかわらず、今わりと幸せに生活できています。
私がプロ志望だったころは、いつも成功した人と自分を比較し、結果を出せない自分を責めてしまい、嫉妬にも苦しめられました。
周りの人が次々とデビューしていくなか、焦りばかりが募る日々はつらいものです。喜怒哀楽の喜と楽が消え、骨休めにと花見に行っても桜の幹を蹴ってしまうありさま。
何よりつらかったのは、小説を読むとき、すべて「研究材料」にしなくてはいけなかったことです。
純粋な楽しみとして、小説に触れることができなくなってしまったのです。
ストレス解消のための読書が、ストレスを蓄積する作業になってしまいました。
創作から離れた今はすっかり気持ちも穏やかになり、書籍化デビューした人を見ても素直に祝福できるようになりました。
小説もマンガも自分の楽しみのためだけに読める幸せを噛みしめています。
作者としてはとくに実績は残せませんでしたが、平穏な日々を楽しんでいます。
なんの実績もない人間なので、これからプロ作家になりたい、という方にはなんら役立つアドバイスはできません。
ただ、小説の道を離れて幸せになる方法についてなら、いくらかお話しできることもあります。
実績がないからこそ、結果を出せなくて苦しい方と同じ目線で語れることもあると思います。
これから私が語ることは、「作家なんてあきらめろ」という上から目線のお説教でも、ネガティブ思考のススメでもありません。
ただ「作家になれなくても幸せになれる道はありますよ」と、小声でささやきたいだけです。
今プロを目指して日々努力している方の足を引っ張る気は毛頭ありません。そんな方は、こんな文章など気にも留めないでしょう。
ただ、もしあなたが作家修行に疲れ、生きる喜びが感じられずにいるとしたら、ここで何かしら役立つ文章が読めるかもしれません。
私はあくまで自分の経験しか語れません。作家志望者が皆私と同じタイプでもないでしょう。
ただ、かつての私のように「低い自己評価を埋め合わせたくて作家をめざしている」方は少なくないとも感じています。
そんな方に多少なりともお役に立てればと思い、今までの経験について語ることにしました。
気になった記事だけでも読んでいただければ幸いです。